慢性腰痛の人は歩くべき?

2023/02/10 | コンディショニング, 腰痛

慢性腰痛をお持ちの方で、“歩いた方がいいよ”と言われた事のある方、多いのではないでしょうか?

実際、歩いた方がいいのか、歩かない方がいいのか、どちらでしょう。

慢性腰痛の原因は?

歩くべきか、歩かざるべきか、を考える前に、そもそも歩いていいのかどうかの判断をする必要があります。

長年の酷い腰痛がある方は、まずは病院での検査をオススメします。

病院での検査が終わっていて、歩いていいと許可を頂いている方。

その方々は以下に進みましょう!

慢性腰痛と言っても様々な原因があります。

椎間板ヘルニア

腰椎分離症

体幹やお尻の筋力不足

体のバランスの悪さ

など

これら全てで必要となってくるのが、腰部を守る為の筋肉をつける事です。

体幹やお尻の筋力不足は、最も慢性腰痛を引き起こす原因の一つです。

歩くことのメリット

今度は、歩く事のメリットについて、考えてみましょう。

歩くことは、全身運動です。

足を上げて、片足立になる

重心を移動させる

足を一歩前に出す

前足に体重を乗せる

後ろ足を上げる

後ろ足を前に出す

この一連の動作で

体幹を固定する腹筋と臀筋

足を前に出す為のハムストリング

降り出した足の体重を乗せる際の大腿4頭筋

立っているだけで使われている下腿3頭筋

手を振る際に使われる肩周りの筋肉(ここはザックリとします)

などが使われます。

歩くだけでも、多くの筋肉が使われていますよね?

これが階段を登る、階段を降りる、早足で歩く、ゆっくり歩く

などで、使われる筋肉が変わったり、強度が変わったりします。

歩くことのデメリット

では歩いた方がいいのか?

そこは簡単ではありません。

歩く事でデメリットがある場合があります。

体幹、臀部の筋力が少ない場合、歩く事で腰椎への負担が増えます。

ハムストリングや大腿4頭筋の柔軟性が低い場合、腰椎への負担が増えます

バランスが悪いまま歩くと、負担のかかる場所に偏りが出ます。

痛みが強い場合、庇った歩き方をしていると痛みの箇所が増える可能性があります。

膝の負担が増えて、膝の痛みが出る場合があります。

など

デメリットもあげればキリがありません。

歩くべきか、歩かざるべきか

では歩いた方がいいのか、歩かない方がいいのか。

歩く事で得られるメリットは大変大きいです。

このメリットを享受しない手はありません。

ただしデメリットがそれを上回っては元も子もありません。

私は“デメリットへの対応をして、歩く”が正解だと考えます。

いきなり歩き始める前に、最低限の体幹、臀部などの筋力をつける

体のバランスが悪い方も、出来るだけ改善する

短い距離、短い時間でのウォーキングから始める

痛みが酷くならなければ、徐々に時間、距離、強度を上げる

ウォーキングを始める為の準備を行うのが大切です。

来院のオススメ

ご自分がウォーキングを始めるために、何が必要なのか。

自分の体に必要な準備が何なのかを知りたい方。

一度当店の来院してみてはいかがでしょうか?