筋肉は使い過ぎると硬くなりますが、使えない筋肉も硬くなります/コンディショニング/痛み/筋肉の硬さ

2022/11/23 | コンディショニング

体に痛みを抱えている人は、“ここの筋肉が硬くなってますよー”と言われた事は何度もあると思います。

今回は“疲労すると筋肉は硬くなるのか?”“硬い筋肉をマッサージすれば痛みは根本的になくなるのか”を考えて行きましょう。

疲労した筋肉は硬いのか?

久々に運動したら、筋肉痛になったよ!

こんな時、筋肉は硬くなっているのでしょうか?

実は普段運動をおこなっていない方が、軽く運動した程度では筋肉はさほど硬くなりません。(張りは出ますが)

この場合、筋肉が疲労したと言うより、普段受けていない刺激が筋肉に加わり、筋肉が”ビックリ”しているような状態です。

ただアスリートなどが日々トレーニングを繰り返し行い、慢性的に疲労が重なると筋肉は張りも硬さも出ます。

筋膜性腰痛って聞いたことがありますか?

筋肉が疲労して硬くなり、それが原因で発生する腰痛です。

この場合は休養すれば腰痛は治りますが、マッサージやストレッチを行えば、更に早くその腰痛を治すことが出来ます。

硬ければ筋肉は疲労しているのか?

ではその逆となる“硬い筋肉は疲労している”は正しいでしょうか?

実は正しくはありません。

私たちの体の中には”働きの悪くなっている”筋肉があり、その筋肉が硬くなり痛みや張り感を出していることが多くあります。

例えば普段運動していない、腰痛持ちの人の腰の筋肉をイメージしてください。

運動していないから柔らかい!

そんな事はないですよね。

きっとその方の腰回りの筋肉は硬いことが想像できます。

上手く使えていない筋肉も硬くなる

筋肉は疲労すると硬くなります。

ただし、上手く使えていない筋肉も硬くなるのです。

通常筋肉は“伸びる”機能と、“収縮する”機能を持っています。

“伸び”“縮み”する事で、筋肉内でポンプ作用が起こり、血流が改善され柔らかくなります。

“伸び”“縮み”していない筋肉は、血流が悪く、そのまま固まってしまっています。

上手く使えていない筋肉は硬くなってしまうイメージが湧きましたか?

腰痛のある方は腹筋の左右差をチェックしてみよう

例えばですが、腰痛のある方は腹筋の左右差がある場合が多いです。

そんな方は是非以前ご紹介した腹筋の左右の筋力さをチェックしてみてください。

この時“痛みのある側”と“腹筋の弱い側”が一致した場合、その痛みはマッサージでは良くなりません。

痛みのある硬い筋肉は、“上手く使えていない”“弱い”から硬くなっているので、その痛みを取り除くのに必要なのは、マッサージではなくエクササイズとなります。

この部分を取り違えると、その痛みはずっと治ることがありません。

是非ご注意ください。

来院のオススメ

FIET Conditioningではこう言った“痛みのなぜ”を大切にし、痛み改善、機能改善をおこなっています。

詳しくご自分の体を知りたい、しっかり痛みの原因に向き合って痛みをコントロールしたい、そんな方は是非一度来院ください。