練習は毎日したほうがいい?/練習頻度/疲労/トレーニング効果

2022/09/16 | トレーニング

スポーツ愛好家の方々は、ご自分の好きなスポーツを楽しまれ、毎日行いたいと思っている方も多いと思います。ただ果たして毎日運動することがいいことかどうなのか、体づくりの観点からお話ししよう思います。

体づくりに必要なのは?

皆さん、体づくりに必要なものは何か、ご存知でしょうか?

3点あり、①運動、②栄養、③休養の3点です。

これらが相まってバランスが取れていることで体は発達し、どれが一つ欠けても体づくりはしっかり進みません。

  • 運動

運動は体に負荷をかけることにより、骨や筋肉に刺激を与えます。

体はその刺激に対してそれに耐えられるようにする反応を起こします。

その反応により筋肉や骨は強くなっていきます。

  • 栄養

栄養は、骨や筋肉を作るために必要な原材料です。

血液によって栄養、酸素などが筋肉や骨に運ばれることにより、新しい筋肉や骨がつくられます。

  • 休養

皆さん休養が体づくりに必要だというのはあまりイメージがないかもしれません。

ただ休養もなくてはならないものです。

例えばですが、激しいトレーニングを毎日行ったとします。

この時体は多くのエネルギーを消費します。

この消費エネルギーが摂取エネルギーより多かった場合、体重が減りますよね?

最初は脂肪がその分を補い、結果としてフィットされた良い体が出来ます。

ただ燃やす脂肪がなくなってきた際には、筋肉内に蓄えられたエネルギーも減少し、結果筋肉量が減少する現象が現れます。

つまり筋トレをして筋肉量が減少する場合があるのです。

フィットネス疲労モデル

またフィットネス疲労モデルという言葉をご存知でしょうか?

『フィットネス-疲労モデル』を用いたトレーニング刺激と生体反応のモニタリングとパフォーマンス予測 JATI近畿支部資料より(2017.09.03)

グラフには、Fitness(身体能力)、Performance(発揮できる身体能力)、Fatigue(疲労)が書かれています。

つまりトレーニングにより身体能力がアップしても、そこに疲労が残っていれば発揮できるパフォーマンスは下がりますよ!というグラフです。

もし運動を毎日行った場合、常に疲労が残ることになり、発揮できる身体能力が下がったままと言うことになります。

すなわち、適切な休養をとることが、各スポーツのレベルアップには必須と言うことになります。

どの程度休めばいいか。

どの程度休めばいいかに関しては、非常に個人差があり、また行うスポーツの強度にも大変影響されるので正解はないのですが、スポーツ愛好家の方であれば、週2〜3の練習が良いのではないでしょうか?

また残業が多い時、睡眠不足で体に疲労を感じる場合などは、その時の疲労具合で勇気を持って練習を休むことがむしろその後のパフォーマンスアップに最適の場合があるはずです。

各個人のコンディション状況により、しっかり休養は取っていきましょう!