前前々回は前鋸筋に関しての記事を書きました。
前回は同時に鍛えるべき筋肉として腹斜筋を取り上げました。
今回は前鋸筋と腹斜筋を同時に鍛える、コスパの良いエクササイズをご紹介します。
前鋸筋と腹斜筋
前鋸筋は、胸郭外側面の肋骨部分から始まって、肩甲骨の肋骨側内側縁に終わる筋肉です。
説明がわかりにくいですよね。
図で見ると分かりやすいので、こちらをご覧ください。
プロメテウスより
前鋸筋の主な役割は、肩甲骨を前外方に動かす事です。
また前鋸筋は、腕を動かす際に肩甲骨を安定させる“スタビライザー”の役割があります。
“ドアの蝶番部分”がグラグラしていたら、ドア全体がグラグラしてうまく動かないですよね?
そんなイメージです。(これでも十分分かりにくい表現かも…)
腹斜筋(内腹斜筋、外腹斜筋)は、腸骨稜や鼠径靭帯などと下部肋骨とを結ぶ筋肉です。
こちらも分かりにくいですよね。
分かりやすくするには、図で見るのが一番です。
プロメテウスより
こちらは体幹を捻る、曲げる際に使われます。
また腹斜筋は、体幹の安定性にとても大きな役割を果たします。
理想的な腕の動きには、二つの筋肉が連動する必要がある
体幹部(胸郭)の上に肩甲骨があり、肩甲骨の先に腕があります。
これは2階建ての家をイメージしてもらえると理解しやすいです。
基礎部分が体幹部、1階屋根部分が肩甲骨、2階屋根部分が腕です。
1階屋根部分がしっかりするには、基礎部分がとても大切です。
2階屋根部分がしっかりするには、1階屋根部分と基礎部分がとても大切です。
腕の動きに関しても、これと同じことが言えます。
すなわち
肩甲骨の安定性には、体幹部の安定性が必要
腕を動かすには、肩甲骨の安定性と体幹部の安定性が必要
どうでしょう?理解して頂けましたか?
今回紹介するトレーニング
今回ご紹介するトレーニングは、腕のしっかりした動きに必要な肩甲骨を安定させる前鋸筋と、体幹を安定させる腹斜筋を同時に鍛えるエクササイズです。
四つ這いになります。(手のひらと膝は近めが良いです)
ボディポジションを高くして、その高さをキープしながら上半身を捻ります。
この時に下側のお腹(腹斜筋)に収縮感があれば成功です!
ぜひトライしてください!