今回は競泳のパフォーマンスアップトレーニング(胸郭を動かす為のトレーニング)についてです。
たくさんの方々が競泳のマスターズに参加され、自己記録を目指して日々練習されています。
今日はそんな方々に向けて、基本中の基本である胸郭をよく動く様にするためのトレーニングをご紹介します。
競泳は上半身の競技
競泳には、クロール、バタフライ、バックストローク、ブレストストロークと4つの泳法があります。
その内ブレストストロークを除く3泳法は、腕の力を中心に推進力を作り出します。
推進力は、手のひらでしっかり水をつかみ、自分の体の後方に水をプッシュすることで作り出されます。
また水の抵抗を減らすことでも、推進力をアップすることができます。
腕の動きを良くする為には
この水をつかむ動作、水の抵抗を減らす動作を獲得する為には、効率的な腕の動きが必要になるのは皆さん、ご存知だと思います。
この時に皆さんが気にされているのが、肩甲骨の動きではないでしょうか?
肩甲骨の可動域が狭いと、水をつかむ動き、抵抗を減らす動きに制限が加わり、効率的な腕の動きを作り出すことはできません。
では、肩甲骨の動きが良くなれば競泳の動きは完璧??
実はこれだけで十分!ではないのです。
腕を動かしながら、反対側の手で動かしている側の肋骨を触ってみてください。
腕を動かすときに、肋骨にも動きがあるのを感じることができる筈です。
つまり、腕の動きを良くする為には、胸郭の動きも改善するのが必須です!
しかも水の抵抗を減らす為にも、胸郭の動きはメチャクチャ大事です。
歳と共に胸郭の動きは悪くなる
この胸郭の動きですが、歳を取るごとに固くなります。
小学生、中学生の頃は、遊びで息を切らせながら走り回っていましたよね?
それが成長するにつれ、そこまで息を切らせて走ったり動いたりすることはほとんどないのではないでしょうか?
つまり胸郭を大きく動かす“息を切らせる”動きは、普段から行うことが少なく、段々胸郭は動かなくなっていきます。
胸郭を動かすためのトレーニング
普段少しずつ硬くなる胸郭の動きを改善するには、それを改善するためのトレーニングが必要です。
水中の動きだけで胸郭を動くようにすることは難しいので、胸郭を動かす為のトレーニングを水上で行ってから、入水することをオススメします。
ポイントは
1:手と膝の間隔は狭くして、手にしっかり荷重をかける
2:体をひねる際に、できるだけ支えている側の手でボディポジションを高くする
3:ボディポジションを高く維持したまま上半身をひねる
この3つは重要です!
ただ捻ればいいという訳ではないので、少し難しい動きになりますが、ぜひチャレンジしてください。
胸郭が動くようになると、肺に入ってくる空気の量も増えますから、競泳のパフォーマンスは勿論ですが、健康にも良いですよ!
FIET Conditioningでは、トレーニングメニュー作成、指導も行っております。
もしまだご自分の目的に合ったトレーニングに出会えていない方は、是非一度当院にご来院ください。
きっと良いトレーニングとの出会いがあるはずです!