アイシングは痛みのある方が、運動後に行うものだということは多くの方に認知されています。
しかしアイシングは痛みのある方が運動後に行う以外にも、いくつか効果を発揮してくれます。
今回はアイシングの効果についてお話しします。
なぜアイシングを行うのか?
多くの方が、痛みのある部位に対して運動後に行うべきものと認識しています。
痛みのある部位は、必ずと言っていいほど局所的に炎症症状があります。
この炎症症状のある部位を運動で使うことで、局所的には炎症症状が悪化しています。
その炎症症状を出来るだけはやく元に戻すためにアイシングを行うわけです。
また痛覚も鈍くなりますから、冷やす効果で痛みを感じにくくする効果もあります。
アイシングをすると体の中でどんな変化があるのか?
運動を行うことで痛みのある部位の毛細血管が破れ、血液などが血管外に多少出てきます。
この出てくるものを最小限に抑えることが、怪我の早期回復には必要です。
アイシングを行うと毛細血管の面積が縮小し、血液などが血管外に出るのを最小限に抑える事ができます。
これが運動後にアイシングを行う主な理由です。
怪我の部位以外へのアイシングの効能
このアイシング、取り外した後、毛細血管の断面積は一時的に大きくなり、血流が通常より多くなります。
アイシングをした後に、当てていた部分の皮膚をよくみてください。
必ず赤くなっているはずです。
これは血流が通常より多く流れている証拠なのです。
つまりアイシングが終わった後、毛細血管を流れる血流量が一時的にアップします。
この性質を利用し、アイシングを疲労が溜まっている部位に活用することで、その部分の血流量を一時的にあげ、疲労部分に酸素などを多く流すことで、疲労回復を早めることが可能となります。
つまりアイシングは怪我予防、応急処置、疲労からのリカバリーなどに効果があります。
スポーツ愛好家の方はぜひご活用ください。