世の中には椎間板ヘルニアによる腰痛で、困っている人が沢山いらっしゃいます。
今回はそんな方々に向けての記事となります。
立っていた方が、腰が楽な時がありませんか?
椎間板ヘルニアでお困りの方、実は座っているより立っていた方が楽な時がありませんか?
椎間板ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核が飛び出してしまった状態のことを言います。
https://medicalnote.jp/diseases/ヘルニア?utm_campaign=ヘルニア&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo
この飛び出した髄核が、神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こします。
この椎間板への負荷が大きいほど髄核が飛び出しますので、椎間板への負担をできるだけ減らす事が椎間板ヘルニアの症状を軽減させるのに役立ちます。
ではどうすれば椎間板への負担を減らせるのか。
一番手っ取り早いのが、横向きに寝てしまう事です。
こうすることで、椎間板への重力による負荷を最も低くすることができます。
では次に楽な姿勢は座位でしょうか?
椎間板にかかる負担は、座っているより立っている方が低い
実は座位の姿勢は、椎間板への負担がかなり大きくなります。
椎間板への負担は、座っているより立っていた方が少ないのです。
かなり前の論文になりますが、この事は証明されています。
Nachemson A :The lumbar spain.An orthopaedic challenge.Spain 1:59-71,1976
(もちろん立っている姿勢で負荷は変わりますので、この場合の姿勢とは理想的な立ち姿勢の場合をさせて頂きます。)
なぜ座りたくなる?
ではなぜ座りたくなるのでしょうか?
これは腰の痛みからと言うより、立っていることで足やお尻の筋肉、さらには体幹の筋肉を働かせなければならず、その疲労感が大きな理由となります。
またヘルニアの状態が酷ければ立位でも痛みは出ますし、この場合は座っても痛みがかわらず、最終的に椎間板への負担を最も少なくするために横になりたくなるのが正解でしょう。
立っていればいいと言うものでもない
横になれない時には、絶対立っていた方がいいのでしょうか?
実は立っていて腰が痛くなる場合も、勿論想像できます。
これは、体幹の筋肉が弱く、立っている際に反り腰になることで椎間板への負担が増えるためです。
よって立位で症状を楽にするには、体幹の筋肉があることが前提条件となります。
すなわち立てばいいと言う訳ではなく、椎間板ヘルニアの場合、体幹の筋肉があれば座っているより立っていた方が腰が楽!が正解です。
次回は、この際に最も鍛えるべき筋肉をご紹介します。